「真空チャンバー」は真空を作り出すための容器

真空チャンバー(しんくうチャンバー)は、真空装置の中心部品であり、装置内部を真空にするための容器です。真空チャンバー単体では独自機能は持っていないため、真空ポンプを取り付けることで真空環境を作り出します。その際、真空目的や真空装置の仕様に応じて真空ポンプを選定します。

真空チャンバーは、真空装置の仕様によってその形状や材質が変わり、 使用される材質は真空に対応した真空用材料から選定されます。※主にステンレスを使用します。

真空装置内部の気体が漏れ出ないこと、容器内側の表面が分解しにくい素材であること、容器自体に吸収や吸着されないことが重要です。

また、真空環境を作り出す際にわずかでも傷が付いていると、その部分にホコリなどの不純物が付着して真空精度が落ちてしまうため、精度と技術力も求められます。

真空チャンバーは、内面をバフ研磨して、さらに電解研磨を施し表面精度を上げ、放出ガスを極力少なくする方法で製作します。 すると、よりクリーンな真空環境が得られます。

「真空」を作り出す理由とは?

「なぜ、真空を作る必要があるのか」という質問に答えるためには、まず「真空」についての説明が必要です。
真空とは、地球上の上部からかかる空気の重み(大気圧)より低い圧力空間のことをいいます。
真空状態になると、真空特性や妨げになっている障害が少なくなることにより、大気空間ではできないことができるようになります。

真空特性を利用すると、様々なメリットがあります。

「真空」のメリット

伝達のための分子が真空状態では少ないため、様々な特性があります。

  •  酸化が少ない:酸素が少ないため酸化しにくい(さびにくい)
  •  沸点が低い:気圧が低いため、沸点が下がり水分が凍結したまま蒸発し乾燥物が残る
  •  無音状態:空気がほとんどないため、振動で伝わる音がない状態
  •  絶縁状態:気体分子が少なく、電気が通りにくい状態

これらの特性を利用して、実験や製品化に活用することができるのです。

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